ノニとは?
ノニは、美容にいい、心臓病や糖尿病にいい、病気を予防するものとしてジュースにして販売されているものが一般的です。
ノニは、太平洋諸島、東南アジア、オーストラリアなどに生育する常緑樹で、溶岩流地形に多く生息します。昔から、民間療法や飲用、服の染色に利用されてきました。
ノニを酒に浸して薬用酒にすることも多く、特に筋肉痛や背中の痛みに効くとされています。他にもノニの葉を煎じてお茶にしたり、インドネシアでは新鮮な葉が野菜代わりに食べられることもあります。
ノニは、ビタミンCやビタミンB群などのビタミン類、カルシウムやカリウムなどのミネラル類、アミノ酸、β-カロテン、プロキセロニン、スコポレチン、モリンジン、テルペンなどの豊富な栄養素を含み、健康に対する効果が期待されます。
ノニは安全?
ノニは、多量のカリウムを含んでいるので、腎臓病患者の方には有害です。
腎臓病のお薬との相互作用を起こす場合もあるので、かかりつけ医師に相談が必要です。
財団法人日本食品分析センターによる分析で、100g中に208mgのカリウムが含まれていることが分析されています。
しかし、カリウムが多く含まれるノニですが、日本食品標準成分表(八訂)によると、バナナには100g中に360mg、さつまいも(生)には100g中に480mgのカリウムが含まれているので、特に腎臓に障害が無い方には、極端なほど多いという事でもありません。
また、肝臓病の方でノニジュースを摂取後に急性肝炎、肝機能障害を起こし、その後回復したという症例が2件報告されているので、肝臓病の治療でお薬を服用されている方は、ノニジュースの摂取は避けてください。
肝臓を害する可能性のある医薬品(肝毒性を有する医薬品)、ワルファリン、高血圧治療薬(ACE 阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体遮断薬<ARB>)、利尿薬(カリウム保持性利尿薬)などを飲まれている方は、特に注意が必要です。
ノニを飲もうとする方に
ノニが生育している地域では、ノニの果実や葉は、食品として摂取されています。
また、民間伝承的に、万能薬、健康食品としても利用されてきました。
疝(せん)痛、便秘、吐き気、咳、発熱、マラリア、 天然痘、脾腫、がん、白内障、うつ病、関節炎、糖尿病、高血圧などや、局所的に、やけど、創傷、ハンセン氏病の皮膚症状などにです。
しかし、西洋医学上の人を対象にした有効性を証明した科学的データはありません。報告されている論文は、動物実験や細胞・組織レベルの研究にとどまっています。
なので、よい体感を感じている人はノニが体に合っている、もし、体調を崩した人はノニは体に合っていないと言えます。
上記のように、ノニジュースを摂取した方に肝機能検査値が上昇したという報告があり、また、ある種の血圧を下げる薬を飲んでいる方や慢性腎臓病で治療を受けている方がノニを摂ると、血中のカリウムが上昇する可能性があります。このような方は、ノニを摂る前に、必ず主治医の先生に相談してください。
『がんに効く』と言われているからという理由で無理にでもノニジュースを飲む、無理にでもノニジュースを薦めるというのには問題があります。
もし、ノニジュースが健康状態にマッチしていない場合に、がん治療に誤った情報を与えてしまうことにもなりかねません。その上に、もしノニジュースが原因で体調不良になった場合、がん由来なのかノニジュース由来なのか判断が付きにくくなってしまいます。
また、中絶薬、月経促進薬として用いられたという民間伝承もあるので、妊娠中の摂取は避けてください。
お体に不安があり、ノニジュースで改善していこうとお考えの方は、疾患や体調を十分に考慮した上で飲むかどうかを判断してください。
お体に不安はなく、いつまでも健康を維持していこうとお考えの方は、栄養補助としてノニジュースを強くお薦めします。
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【参考】
・ノニについて | 「健康食品」・サプリメントについて | 国民のみなさまへ | 日本医師会 (med.or.jp)
・ノニ | 成分情報 | わかさの秘密 (wakasa.jp)
・Regulation of glucose metabolism via hepatic forkhead transcription factor 1 (FoxO1) by Morinda citrifolia (noni) in high-fat diet-induced obese mice – PubMed (nih.gov)
(訳→糖尿病患者の間で代替医療への関心が新たになったことから、私たちは高脂肪食(HFD)を与えたマウスにおけるモリンダ・シトリフォリア(ノニ)の抗糖尿病効果を調査することになりました。 2 型糖尿病は、インスリンが肝臓の糖新生を抑制し、解糖を促進できないため、グルコース産生の増加に関連しています。 インスリンは、フォークヘッドボックス O (FoxO1) などの転写因子を調節することにより、糖新生を阻害します。 マイクロアレイ解析データに基づいて、発酵ノニ果汁 (fNJ) が FoxO1 リン酸化を介してグルコース代謝を改善するという仮説を検証しました。 C57BL/6 雄マウスに HFD と fNJ を 12 週間与えました。 体重および食物摂取量を毎日監視した。 FoxO1 発現は、リアルタイム PCR およびウェスタンブロッティングによって分析されました。 fNJ に関連する FoxO1 による糖新生制御の特異性は、ヒト肝癌細胞 HepG2 を用いた低分子干渉 RNA (siRNA) 研究によって確認されました。 fNJを補給すると、HFD給餌マウスの体重増加が抑制され、耐糖能、インスリン耐性、空腹時血糖値が改善されました。 fNJ の低血糖特性は、肝臓での FoxO1 mRNA 発現の阻害と関連しており、それに付随して FoxO1 のリン酸化とタンパク質の核排出が増加しました。 糖新生遺伝子であるホスホエノールピルビン酸 C キナーゼ (PEPCK) とグルコース-6-ホスファターゼ (G6P) は、HFD+fNJ を与えられたマウスでは有意に阻害されました。 HepG2 細胞は、FoxO1 siRNA および fNJ で処理した細胞において、PEPCK および G6P mRNA 発現の 80% 以上の阻害を示しました。 これらのデータは、fNJ が HFD 給餌マウスの FoxO1 制御を介してグルコース代謝を改善することを示唆しています。)