【セルフ・ヒーリングで健康長寿】自然に治癒して健康に生きる
気付いたら変えていこう
人間の病気の数は、数百万種類以上あるといわれ、殆どのものに病名があり、多くの病気の治療、治癒には薬が使われます。薬を使うことがすべての病気に対して最善の治療法であるとは限りませんが、自分自身の力で治していこうというより、薬で治療しようとするのが殆どです。
その結果、2021年度の日本の国民医療費は、45兆円を超え、人口一人当たりの医療費は、35万8800円と厚生労働省が発表しています。
しかし、医療費は増えていきますが、病気で苦しむ人は減ってはいきません。
自然治癒から決別した近代医学
近代医学の父と言われた、ドイツ人の医師、ルドルフ・フィルヒョウは、「細胞の異常こそが病気の本態である」と言いましたが、「生命も、所詮は物体にすぎない。物質に“自ら治る”などという神秘的な力が存在するわけがない。病気、ケガを治すのは、我々医師であり、医薬であり、医術だ。」とも述べています。それ以来、医学は、自然治癒力を活かした古来からの伝統的な健康予防を否定し、病気になったら、病院に行って薬をもらって治すという価値観の医療にと変わってきました。
医学を、原始的な迷信や呪術から切り離し、臨床と観察を重んじる経験科学へと発展させた古代ギリシア人の医師、ヒポクラテスは、「人は自然から遠ざかるほど病気に近づく」、「食事に無知な人が、どうして病気を理解できるだろう」と言いました。また、アメリカ人医師、ロバート・メンデルソンは、「医学で評価できるのは、1割の救急医療で、残り9割の慢性病には無力だ」と述べました。
現代では、近代医療に限界を献じた医師たちにより、自然治癒力、食事療法の考えも見直されています。
5つのセルフ・ヒーリング
筋トレで健康に生きる
『老化防止・免疫向上』の筋肉ホルモン
筋肉は、これまで生理学では、運動器官でありエネルギーの消化器官だと思われてきました。
しかし、近年の研究で、筋肉は使うたびに生理活性物質を分泌、放出することが分かってきています。
筋肉量×運動量=筋肉ホルモン分泌量
筋肉が分泌する生理活性物質は、『若返り』、『老化防止』、『代謝促進』などに有用な物質です。
筋肉ホルモンは、総称として『マインカイン』と名付けられ、『ミオスタンチン』をはじめとする筋肉が出す物質が次々と見つかっています。『IL-6』という物質は、メタボを撃退すると考えられています。
笑いで健康に生きる
1976年、アメリカのノーマン・カズンズというジャーナリストが、笑うことで自身の難病を克服したと発表しました。彼は、治る見込みのない病気と診断されましたが、毎日、コメディを見て笑い続け、病気を克服したのです。これがきっかっけとなって、「笑い」の健康効果を科学的に実証する研究がなされるようになりました。
被験者に喜劇などを見せて笑ってもらい、その前と後の血液検査で、笑いが健康に効果があるかという実験が行われています。その結果、NK細胞(ナチュラル・キラー細胞)という体中を駆け巡ってガン細胞やウイルスに感染した細胞を殺す働きをする細胞が活性化したという実験結果が出たそうです。
有名なのが1991年、吉本興業のなんばグランド花月(大阪)で、20~62歳の男女19人(うち、8人はがんなどの病気で通院治療中)に漫才・漫談・喜劇などを3時間にわたって見せて、その前後のNK細胞の活性度を調べたものです。
それによると、笑い体験後、測定不能だった1人を除く18人中、14人でNK細胞の活性度が上昇していることが確認されました。また、活性度が下降していた4人についてはもともとの活性度が高かった人たちで、下降後もその数値は基準値内に収まっていました。
笑いには、笑うという動作に伴う『血行促進効果』、リラックスによる『自律神経のバランス改善効果』など、さまざまな健康効果があると考えられています。ストレスは様々な病気を引き起こすとも考えられており、ストレスをためないためにも笑いは重要です。
積極的に野菜を摂取して健康に生きる
旧約聖書1章29節に、『神はまた言われた、「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう。』とあります。古くから人は、植物が生きるための食べ物になると知っていたのだと思われます。
日本では、仏教が伝来すると、教義の中に殺生を戒めるものがあり、675年に最初の肉食禁止令が発布されました。
その後、1871年(明治4年)に解禁されるまで、肉食を避ける文化が続いていました。しかし、実際には肉食はされていたようですが、飢饉で一揆が起こったことなどを考えると、あくまでも中心は魚や菜食だったようです。
1970年代アメリカは、心臓病やガンが急増。その医療費負担で国が破産すると危惧されたそうで、当時のアメリカ民主党のマクガバン上院議員は、『食事と健康』を調査した『マクガバンレポート』を発表しました。
これによると、『最も理想的な食事は元禄時代以前の日本人の食事である』と発表されています。では、元禄時代以前の日本人の食事はどういうものだったのでしょう。
調べてみると、「玄米・具たくさん味噌汁・焼魚」のような玄米菜食で、質素で地味ですがバランスのとれたな食事だったようです。
野菜を中心に、肉や卵などのタンパク質を添える偏りがなくバランスの良い食事が健康に生きる秘訣のようです。
長息、深呼吸で健康に生きる
紀元前2,500年頃、今から4,500年前が起源だと言われているヨガ。ヨガとは切っても切り離せないのが呼吸です。
ヨガのゆっくりした深い呼吸で、心が静まるのを感じたり、リラックスした感覚があるといわれます。また、ヨガの呼吸は、呼吸に集中することで自律神経のバランスを整えたり、リラックス効果、集中力を高めたりの効果もあります。
ヨガには多くの呼吸法があるそうですが、大きくゆっくりと鼻から深く息を吸うことでリラックスタイムをつくると、得られることは多そうです。
ヨガだけでなく、スティーブ・ジョブスやシリコンバレーで活躍するような人々にとっても、呼吸はメンタルトレーニング法です。また、アメリカ国防総省でも呼吸によるメンタルトレーニング法はとり入れられていて、恐れや不安の軽減、記憶力強化、免疫力強化、集中力強化、うつ病の改善、血圧の安定、心疾患予防、血糖値の安定、適切な食欲の維持、安定した睡眠、外傷など痛みのコントロール、第三者への共感力の強化などの効果が認められています。
また、最近では、運動不足やストレスから浅い呼吸を続ける人も多くなってきています。
浅い呼吸とは、しっかり酸素を吸い込むことなく、からだの浅いところで行っている呼吸の事です。
コロナ禍のマスク生活で、人混みではマスクという方もいらっしゃると思いますが、マスクをするしないに関わらず、酸素を吸い込む量が減っている『隠れ酸欠』状態の人が増えているといわれ、時間に追われる現代人は、仕事によるストレスや、スマホやPCを長時間使用することによる姿勢の悪化から、呼吸が浅くなりがちであるといわれています。
自分の呼吸が浅いかどうなのかが気になりませんか?
自分の呼吸状態を自覚することから始まりますので、呼吸が浅くなっているのではないかと思う節がある人、以下のような項目が当てはまります。自分の呼吸が浅くなっていないか、チェックしてみましょう。
- 気づくと口で呼吸をしていることがある
- 口やのどが乾きやすい
- スマホやPCで肩が前に出ている、もしくは前かがみの姿勢になることが多い
- 手足が冷えている
- 肩こりや頭痛がある
- 居眠りをすることがある
- ストレスをよく感じる
- 緊張する場面によく出合う
- 運動をはじめてもすぐ疲れる
- 朝起きて、すっきりしないことが多い
思い当たる項目がありますか?。当てはまる項目が多ければ多いほど、日常的に浅い呼吸を行なっている可能性は高いです。
呼吸が浅いと、疲れやすくなる、免疫力が低下する、基礎代謝が低下する、ストレスに弱くなる、冷え性や肩こりに悩む、眠れなくなったりすぐイライラするなどのデメリットがあるといわれています。忙しく過ぎ去る日々で、気づかないうちに呼吸が浅くなると、身体に取り込む酸素が不足してしまい「かくれ酸欠」になってしまうことも。浅い呼吸は、疲労感や免疫力の低下、ストレスや冷えなどさまざまな不調を引き起こす要因となります。
意識せずにおこなうのが呼吸ですが、ほんの少し呼吸に意識を向け、深い呼吸や呼吸筋のストレッチを行うことでこれらの不調の改善が期待できます。長くスポーツに親しみ、健康的な生活を送るためにも、ぜひ深い呼吸で心身を整えましょう。意識して呼吸をおこない心身を整えるのも、健康に生きるのに大切です。
食事管理 食べ過ぎず、質を上げて健康に生きる
日本人は、戦時中、戦後と食べたいものが手に入らない時代を経験しました。そんな時代からはまだ80年もたっていませんが、今は、どこでも、何時にでも、好きなものを好きなだけ食べられる飽食、過食の時代です。食べられるものなら何でもの時代から、食べたいものだけを選んで食べられる時代です。
好きなものを好きなだけ簡単に食べられるのはいい事のように思えますが、デメリットもあります。
野菜が避けられることによるミネラルやビタミンが不足する栄養の偏り、動物性食品や加工食品、脂質などの摂取量が増加することによる生活習慣病の増加、エネルギー摂取を極端に抑えることによる低栄養状態、飽食、過食には多くの問題点があります。
最近の研究では、食べ過ぎず、色々なものをバランスよく食べることによる健康効果も研究されています。
現代の日本には、お腹がいっぱいになるまで食べているのに栄養が足りていない『隠れ栄養失調』になっている人が増えているといわれます。食事のポイントは、いいものを適量食べ、不要なものを速やかに排出することです。
まずは、カロリーは適切量を摂取することなのですが、ただ、食べる量を減らせばいいというわけではありません。日本人の食べ物は、スナック菓子やお菓子、ハンバーガーやカップ麺、どういう原料が使われているか分からない出来合いのお弁当。白米の様に精製され栄養をそぎ落とした穀物や白砂糖。ビタミンやミネラルがスカスカの食べ物でエネルギーを調整しても、何の意味もないどころか栄養が摂れず、健康な体を手に入れることは難しいです。
少量にしても、良質なものをよく噛んで食べれば健康を取り戻すことができます。
パラオ産高品質ノニ果実を丁寧に手搾り、栄養成分豊富なノニジュース『100%PURE NONI』はこちらから。↓
【参考】
・2021年度の国民医療費は過去最高の45兆359億円(厚労省「国民医療費」) – 日本商工会議所 (jcci.or.jp)
・〝医学の父〟ウィルヒョウの呪い | 船瀬図書館 (min-voice.com)
・「ヒポクラテス」とは?『誓い』や医学の業績を紹介!名言も | TRANS.Biz (trans-suite.jp)
・こうして医者は嘘をつく ロバート・メンデルソン (著) | 船瀬図書館 (min-voice.com)
・大注目!筋肉が作りだすミオスタチンなどのマイオカインの健康効果 | NHK健康チャンネル
・笑いの健康効果 | 健康長寿ネット (tyojyu.or.jp)
・笑いの健康効果!NK細胞(ナチュラルキラー細胞)活性化と血行促進 | ドリームスペル Dreamspll
・大樹生命保険株式会社:「笑い」のパワーでNK細胞を活性化 (taiju-life.co.jp)
・【肉は薬?】日本の肉食文化について~肉食解禁は明治時代から? | 匠本舗情報局【たくじょー!】 (skynet-c.jp)
・ヨガは呼吸が大事!体にさまざまな効果をもたらす6つの呼吸法とは? (descente.co.jp)
・“息”の長い人は成功する ペンタゴンが認めた呼吸法とは? | ダ・ヴィンチWeb (ddnavi.com)
・「呼吸が浅い」は不調の元? 浅くなる原因や起こりうるリスク、正しい呼吸への改善法 | Oggi.jp
関連情報