花粉症はいつから？

 

花粉症は、イギリスで1800年代に研究され始められ、花粉に反応する人とそうでない人がいるということが認められましたが、アレルギーという概念はありませんでした。

 

日本では、花粉の計測は、1930年代からあったのですが、花粉症の原因となる花粉は少ないと報告されました。

戦後、進駐軍による調査が行われ、1948年に日本でのブタクサおよびイネ科の花粉はアレルゲンとして重要ではないと結論した報告がなされ、日本における花粉症の研究および患者の発見・報告等が遅れたという指摘があります。

 

1960年代に、ブタクサ、スギ、ヨモギなどのアレルギー症状が次々と発表され、花粉症として認識され始めました。

当時、まだまだ認知度は低かったのですが、1970年代中頃から、スギ花粉の大量飛散と共に花粉症患者が急増し、花粉症という名が日本中に知れ渡り、現在では花粉症といえばスギ花粉症を指すと思われるほどになっています。

日本人の4人に1人は花粉症だといわれ、花粉症のおよそ80%はスギ花粉症で、新たな国民病にもなっています。

 

花粉症はなぜ起こるのか

 

花粉症は、植物の花粉に対し、人の体が起こすアレルギー反応です。

免疫反応が、花粉に過剰反応して、くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみ・異物感などの症状がでたものです。

環境の変化や、花粉飛散量の増加、免疫系の変化により、突然発症したりすることがあります。

 

増える花粉症患者

 

花粉症になる人は増えていて、子供にも増えています。

花粉症患者が増える要因として、地球温暖化に伴うスギ花粉などの飛散量の増加が言われるのですが、スギや他の植物は古くからあり、伐採や自然破壊が叫ばれている現在、植物が増えたのが増加している原因ではなさそうです。

 

花粉症になりやすい人の特徴には、遺伝的原因、生活環境的原因が言われています。

特に言われるのが生活習慣による原因です。

食事の偏り、睡眠不足や不規則な生活、喫煙の習慣、ストレスで自律神経が乱れ、免疫機能も正常に働かなくなり、アレルギーを引き起こしやすい体質になる傾向があるといわれています。

 

花粉症を治すには

 

花粉症は、症状を抑えるのが主な治療法で、根本的に確実に花粉症を治す治療は開発されていません。

 

アレルギー体質を改善するのには、偏りのない、バランスのとれた食事、規則正しい生活がポイントです。

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【参考】

花粉症環境保健 マニュアル 2022　2022_full.pdf